- ヒトナビ通信記事
2022.10.11
パチンコ業界の転職市場ですが、個人的には過去10年前、5年前、3年前と比べて年々採用難易度が上がってきているように感じております。ここでの採用難易度とは、仮に10年前は【大卒2社、35歳、MG】の求職者を採用できた企業が、現在は同じような求職者を採用できなくなってきているという意味です。
また、パチンコ業界から異業種への転職もスタンダードになりつつある昨今、厚労省が定期的発信する雇用動向調査ですが、直近で発表されている令和3年上半期雇用動向調査結果の概要をもとに一緒に考えていきたいと思います。
令和3年上半期の常用労働者の動き
アルバイト(パート)を除いた数値です。2020年、2021年それぞれ上半期でみても、入職者と離職者数はほぼ変わっていません。この入職者には新卒も含まれていますので、そちらのデータも見てみます。
転職入職者数
約160万人が上半期で入社していますが、そのうち新卒を除くと、約64万人が上半期で入社したと言えます。こちらを単純に×2倍した場合、年間で130万人が転職していると仮説が立てれます。厚労省が出している2021年の正規雇用労働者人口が3,587万人ですので、割り算すると、1年で、3.6%ですので、28人に1人が転職しているという数値です。もちろん仮説となります。
就業形態と雇用形態について
2020年と2021年の上半期比較でみると、一般労働者、パート共に雇用期間を設けた採用が増えた結果でした。
産業別の入職率・離職率(令和3年上半期)
上記グラフは、2020年上半期と比較した2021年上半期の同期差です。パチンコ店も含まれる、生活関連サービス業、娯楽業が2020年と対比すると21%増えて入社する人が多かった産業です。こちらは大項目でくくられておりますので、詳細はこちらの内訳をご確認ください。
パチンコ含むサービス業かカテゴリは、入社に対して離職が低い結果でした。宿泊、飲食や卸売、小売、製造業、医療福祉、教育は入職と離職共に高い数値結果でした。
産業別の未充足求人と欠員率
未充足求人とは、企業が採用をしたいと思ったが入社に至らなかった数です。欠員率は、高いほど人が足りていない産業です。パチンコ店が属する産業も、この欠員率はトップ3に入る数値でした。
次回も、厚労省のデータで面白いデータがあればまとめてお伝えいたします。
【データ参照サイト】
齋藤裕樹
2009年から転職支援サイトの管理運営全てを任され、広告運用代理店に何度もだまされました。自分に知識がない事を痛感し、2010年からWeb広告の重要性を感じ、GoogleやYahooへ学習時間を投資しました。Googleについては700時間以上を費やしGoogle認定アナリティクス個人認定資格(GAIQ)やAdWords認定資格(検索・YouTube・ディスプレイ・ショッピング資格)も取得し、運用実績も認められ、運用・費用・資格保有など全ての規定要件などを満たした企業だけに与えられる「Google Partner」に認定されました。