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2023.01.11
改めまして、本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
2022年は全業種での採用ニーズが高まり、買い手市場から一気に売り手市場(特に若年層)に再度逆転した年だったと思います。
「採用」と言えば単純ですが、実際は非常に分析やテクニックが必要でもあります。
例えば、新卒採用の場合「選考スピード<接触回数」が重要とされております。
オンラインで説明会&面接を1~2回行い内定を出す会社と、4回面接した会社では、学生は後者の企業に惹かれやすいともいわれています。キャリタス就活2019 学生モニターのデータが参考になりますのでリンク記載します。(キャリタスレポート)
アルバイトや中途採用では「選考スピード」が重要とされております。
つまり、【誰を採用するのか】で手法が異なります。
新卒・中途採用についてもお伝えしたい手法がたくさんありますが、今回はアルバイトについてお伝えできればと思います。
私が採用時に行っていること(アルバイト)
私は東海エリアと関西エリアの企業8社(5店舗以下)でアルバイト採用の支援を行っております。私が全面に出るのではなく、あくまで採用責任者は現場の店長です。私が行うことは採用マーケット分析と管理、面接手法などです。
①山を見る(全体)
現在の日本国内パート・アルバイトの動きを把握します。私はいつも厚労省が出しているデータを参照しています。
雇用の構造に関する実態調査(パートタイム労働者総合実態調査)
主にこの2つを見ながら、今のパート・アルバイトの動向を把握します。
※売り手市場なのか買い手市場なのか
※アルバイト・パートの平均月収はいくらか、学生、主婦、フリーターではどれくらい異なるのか
※パチンコ店が属する業種は他業種と比べてどうなのか
などを把握します。
②森を見る(商圏マーケット)
次に、自店がある商圏求人データを見ます。検索する際「○○県 パートアルバイト 雇用統計データ」と入力すれば、お店のある都道府県が出しているデータをみれたりしますので、全体数字との異なる部分を把握します。
次に、WEBと紙面で現在のパート・アルバイトの求人トレンドを把握します。
WEBの場合は「地域 アルバイト」と検索した際にどのようなサジェストワード(検索ボリューム)が多いか確認します。
↓このように予測変換で出るワードです。これが求職者がよく調べているキーワードです。
その上で、求人サイト・Google for Jobs・インディードでどういった会社が積極的にお金を払って求人を出しているか分析します。
次に、コンビニや駅に置いている求人紙面をあるだけ持ってきて分析します。
・WEBと紙面で広告費をかけて募集している会社の業種や、時給などの雇用条件
・パートアルバイトで人気の業種の募集内容と求人打ち出し内容
などを把握します。
③木を見る(店舗)
最後に店舗の内情を把握します。
現在勤務しているパート、アルバイトへ応募した背景を聞きます。その際、採用年度、年齢、職業(学生、主婦、フリーター)などで区分して分けヒアリングします。
次に、応募から入社までのステップを分解し、スピード、対応、問題点を把握するようにします。
応募→面接→内定→入社というステップで、どの項目で離脱が多いか、原因は何かを考えます。
④チームで共有
店舗のメンバー全員で共有します。
私はいつも社員だけではなくパート・アルバイトも巻き込みます。理由は10人中1人でも興味を持ってもらえたら、それだけで採用の戦力になる為です。
実際、三重のお店では、入社6カ月の女性アルバイトスタッフが、入社2か月で辞めたいというスタッフの離反を防止してくれました。
兵庫のお店では、学生が多いエリアで、アルバイト2年目の学生が、サークルで1つ下の学生2名を採用してくれました。お店が何もせずアルバイト採用ができたのです。
採用は現場に任せるべきだと私は思いますし、実際多くの企業がそうだと思います。ですが、その採用手法や考え方はバラバラで、営業の二の次という認識なのか、代理店任せ、広告費を出せば採用できると考えるお店が多い印象です。
今回のアルバイトパート採用については、5店舗以下のパチンコ店で実際私が行っている取り組みの全体像です。もちろんここから細かく落とし込んで、店舗スタッフと採用チームを作っていきます。私よりも凄腕の採用をされているパチンコ店企業が多いのも十分承知しておりますが、今回はそういった企業向けではなく、各店舗単位で採用について考えて、行動されているお店向けに執筆しました。