- ヒトナビ通信記事
2021.02.11
経営者・人事責任者の方の為のヒトナビ通信(2021年2月号)
YouTuberと聞くと「○○をやってみた」といった子供に受けそうなものや、
ゲーム実況動画などを配信している方をイメージされるかと思います。
小学生の2019年将来つきたい職業ランキングでは、
男子の1位がYouTuberという結果になるなど、
今ではYouTuberに憧れを頂いている若者が非常に増えています。
YouTuberのトップを走るヒカキンは、想定年収1億~3億円と言われているほど、
大きなチャンスがあり、そのチャンスを掴むために日々努力しているYouTuberが大勢います。
今回お伝えする内容は、動画配信が「若者の採用にも効果がある」ということです。
特に、知名度が高くない企業にとっては、低コストで取り組める採用広報となり、
非常に期待できる宣伝ツールとなりえます。
■そもそもなぜ若者の採用が難しいのか
社内の若返りを図り、若者の採用に注力する戦略が多くの企業に見受けられます。
しかし、その大半は若者の採用に苦戦されています。
ではなぜ若者の採用は難しいのでしょうか。
厚生労働省の人材開発統括官が発表しているデータから読み取ってみましょう。
※厚生労働省 引用
ご覧の通り、15歳~34歳の若年労働力人口は、
「総労働力人口に占める割合」と「人口そのもの」の双方について減少傾向にあります。
そしてその傾向は、今後も同じように続くことが予想されています。
若者の採用に苦労する背景として、
労働市場に若手人材自体が少ないという事実を無視することはできません。
その層を求人する場合、人材確保難易度は自然と高まります。
更に若者の特徴は、ワークライフバランスを重視する傾向が見受けられます。
2019年5月、経団連の中西会長が終身雇用制度の見直しについて言及したことによって、
世の若者は、職場環境や仕事内容に違和感を覚え始めると早期から転職の道を視野に入れる傾向があります。
したがって転職に関心を抱いている若者が増えているのも事実なので、
そんな若者に向けて企業の魅力を効果的に発信していかなければなりません。
■若者に企業魅力を伝えるには
前項では、若者はワークライフバランスを重視する傾向があると説明しました。
しかし、例えワークライフバランスを整えても、
若者に会社の魅力を発信して理解してもらわなければ応募することはないでしょう。
ここで重要になってくるのは発信方法になります。
上記の理由で応募を躊躇している可能性が十分にありえるのです。
人はよく分からないものを目の前にすると、恐怖や不安を抱く傾向にあります。
パチンコ業界経験者であれば、仕事内容に不安を覚えることは少ないので、
会社の雰囲気や職場環境を理解出来れば、応募というステップに若者は行動する可能性が高まるのです。
そのために、会社のことを発信する必要があるのです。
そこで表題にも記した「社員YouTuber」による動画コンテンツ配信が有効な手段と言えます。
その理由は下記2つがあげられます。
・言葉や文字では伝わらないことを、動画なら伝えることができる
・若者の情報入手先が「ネット」へシフトしている
■言葉や文字では伝わらないことを、動画なら伝える
学生が企業研究の際に知りたい情報は下記となります。
※株式会社ディスコのキャリタスリサーチ調べ
仕事内容は年収などの条件であれば、
採用要項に記載する文字や言葉で伝えることが出来ます。
しかし、上位1位、2位にランクインしている仕事内容と社風は、
言葉や文字などの活字で伝えることは非常に難しい課題とされてきました。
しかし、「社員YouTuber」による情報動画の発信であれば、
その課題が克服できるのではないでしょうか。
映像を通じて、社員同士の行動や会話、
文字では伝わりにくい社内の雰囲気なども感じ取れることができ、
応募のきっかけを作ることが出来ます。
■社員YouTuber事例
新卒採用を行う際「誰も知らない会社に行きたいとは思わない。
せめて名前だけでも知ってもらいたい」という思いから、
「YouTube」や「TikTok」などでネット動画配信を始めたそうです。
その結果、「応募者7倍増」という見事な成果をたたき出しました。
最終的には動画をきっかけに20代~30代の社員6名が入社されているので、
youtubeの間口は今の若者には確実に響くコンテンツと言えます。
配信のコツはここでは割愛させて頂きますが、
会社のことを熟知しているベテラン社員や社長などが出演することで、
より会社の雰囲気を伝えることが出来ます!
■まとめ
若者が求人に応募してこない理由は、会社のことがよくわからなくて怖いからからという理由があげられます。
そのため、会社の良いところを積極的に若者へ伝えることが重要となります。
その伝達手段のひとつとして、「社員YouTuber」による動画配信を活用しましょう!
社内で起こる「楽しいこと」を、手持ちのスマホで撮影して、
そのまま公開するだけも貴社の雰囲気やイメージを伝える効果はあるはずです。
この記事の執筆:河合
キャリアアドバイザー
企業リクルーター