- ヒトナビ通信記事
2022.06.02
前回は、若年層の採用が今後一層厳しくなることがほぼ確実に予想されるため、年齢フィルターを一度外し、40代でも一度会ってみて採用の判断をオススメします。とお伝え致しました。
今回は、若年層の採用が難しい中でも、ただ現実を受け入れて諦めるのではなく、その中でもできる事を考えトライを繰り返すことが大切ですので、いくつかお伝えできればと思います。
目次
2023年新卒採用の現状把握
※リクルートワークス研究所参照
2023年卒の求人倍率は表の通り、1,58倍と記載されています。全体平均でみると、コロナ禍前の2019年の1,88倍よりも低いので、想定内のように見えてしまいますが、実際はそう簡単な話ではありません。
規模別・業種別での求人倍率
従業員の規模別でみると、300人未満の会社の求人倍率は5,31倍に対して、5,000人以上の企業では0,37倍という開きがあります。もちろん企業数も理由にありますが、応募する学生が増えていることも要因です。見事な需要と供給バランスです・・・(悪い意味で)
業種別でみると、建設業の求人倍率が7,7倍に対して、金融業(0,22倍)サービス・情報業(0,33倍)でした。こちらも、業種で大きな開きが見受けられます。
学生(Z世代)目線で見てみる
Z世代とは、1996年~2015年の間に生まれた世代を指し、2022年現在では、7歳~26歳が該当します。 Z世代は、不安定な状況や想定外の不況に対応するために、仕事には安定を求め、経済的には保守的でコストパフォーマンスを重要視すると言われています。また、生まれたときからデジタル、インターネットに慣れ親しんでおり、自らもインターネット上で発信力を持つ世代です。
Z世代が求める働き方には、以下のようなものが重要視されやすいと言われています。
・ワークライフインテグレーション
「仕事が充実すれば家庭も充実する」という考え方です。仕事とプライベートどちらも充実させるという考えです。
・パラレルキャリアや副業
本業とは別に、自分の好きな分野で第二のキャリアを築くことです。ここは今後避けては通れないスタンダードになると思います。
これらを含めて、Z世代が企業に求めている事は
・在宅やリモート勤務ができる環境
・休みが取りやすい環境
・働く時間を自分でコントロール
・福利厚生が充実
・残業の少ない会社
・暮らしに不自由ない給与が安定してもらえる会社
【全て網羅している会社なんてない!!イライラ】と強く突っ込みたくなる希望条件です。
これら全てをZ世代に会社が歩み寄るのは相当大変、というよりほぼ無理だと思います。
Z世代全体ではなく自店で働くZ世代をペルソナする
私の勉強会に参加頂いている方は、散々聞かされた「ペルソナ」ですが、改めて説明します。
「ペルソナ」とは、ユーザー像のことで、マーケティングにおいて活用される概念です。実際にその人物が実在しているかのように、年齢、性別、居住地、職業、役職、年収、趣味、特技、価値観、家族構成、生い立ち、休日の過ごし方、ライフスタイルなどリアリティのある詳細な情報を設定します。
このペルソナを、先ほどの平均的なZ世代から作り上げても、実際私たちの企業に接触を持ってもらう導線(魅力)がつくれなければ意味がありません。
ポイントは、パチンコ店(自店、競合店含む)で活躍するZ世代のペルソナを作り上げることです。
次に、そのペルソナがどの様な場面で、私たちの事(会社)を知ってもらえるのかツール、内容を考えます。
YouTube・TikTokを使ったショート動画
先ほども、お伝えした通り、Z世代はデジタルに慣れ親しんでいるネイティブ人材です。更に、自分たちもインターネットで発信するという側面があります。
ひと昔前は、アメブロなど活字で情報を発信していましたが、今は画像や動画といったコンテンツでの情報発信が主です。更に、昔と異なりパーソナライズが進んだ為、関連動画や画像がどんどんその人のところに集まってきます。
例えば、YouTubeで「新卒採用面接対策」と検索し動画を見ている人に、関連した動画がどんどん表示されることです。
【ツール】
YouTubeやTikTok
【渾身の動画1本内容】
魂が震えるような渾身の動画が1つあるとないとでは違います。
例えば社長が熱く語る動画(会社の事ではなく、Z世代のこれからの成長に繋がるようなメッセージ)
会社説明×
これからの不安定な未来を生き抜くための考え◯
私がイメージする動画です。ご参考までに
【ショート動画月2本(15秒】
Forbesの記事では、Z世代の動画集中時間は8秒というデータがあります。
つまり最初の8秒でその先を見るか見ないか決めてしまうということです。そういう意味ではYouTubeshortやTikTokは相性が良いと言えます。実際、利用数も年々増加しています。
このshort動画は感動よりも面白さや、共感性が大切になります。
例)
・新卒1年目の先輩社員による就活時あるある
・社長や先輩社員の挫折と葛藤と成功
私がイメージする動画です。ご参考までに
齋藤裕樹
2009年から転職支援サイトの管理運営全てを任され、広告運用代理店に何度もだまされました。自分に知識がない事を痛感し、2010年からWeb広告の重要性を感じ、GoogleやYahooへ学習時間を投資しました。Googleについては700時間以上を費やしGoogle認定アナリティクス個人認定資格(GAIQ)やAdWords認定資格(検索・YouTube・ディスプレイ・ショッピング資格)も取得し、運用実績も認められ、運用・費用・資格保有など全ての規定要件などを満たした企業だけに与えられる「Google Partner」に認定されました。