- ヒトナビ通信記事
2019.04.11
今月のヒトナビ通信 2019年4月 Vol42
4月は新年度ということもあり、朝の通勤の際、当社の本社がある東京の池袋駅には毎朝新入社員が多く見受けられます。
また、企業の人事担当者様は、毎年4月は新入社員教育、新卒採用などで師走以上に忙しいと思います。
今回は、今年度の新入社員のタイプを分析して、離職を防ぐための対応方法を考えていきたいと思います。
今年度の新入社員のタイプは、
「呼びかけ次第のAIスピーカータイプ」と発表されました。
※ 人事労務分野の情報機関である産労総合研究所発表
注目のAIスピーカー(引き続きの売り手市場)。
多機能だが、機能を十分に発揮させるためには細かい設定(丁寧な育成)や別の補助装置(環境整備)が必要。
最初の呼びかけが気恥ずかしいが(オーケー!とか)、それなしには何も始まらない。
多くの新入社員はAIにはできない仕事にチャレンジした いと考えていることをお忘れなく。
今年度の新入社員の傾向は下記の通りです。
この平成最後の新入社員の就職活動では大卒求人倍率は1.88まで回復し、
2015年に1.5を回復して以来5年連続の売り手市場でした。
売り手市場の為、さほど努力しなくても内定の一つくらいなんとかなるという思いがあるようです。
そんな中、命名の由来ともなったAIですが、話題になったこともあり、将来AIにとって代わられるような仕事には就きたくないという思いを強めているのが今回のタイプです。
新入社員への教育・対応はどうするべきか
今年の新入社員のタイプは、売り手市場の就職活動を経験しているので、
「会社に採用して頂いた」という気持ちは希薄なケースが多いと言われています。
売り手市場で入社した今年の新入社員は「入ってやった」という気持ちですから、
何かプレッシャーをかけられたり、マイナスのギャップが大きいと、早くに辞めてしまいます。
3年で3割辞めるといわれますが、それ以上に辞めてしまうかもしれません。
2019年度の新入社員の傾向は、
「ポテンシャルはあるが、指示がないと動かない」と言われております。
大切なことは、会社のビジョン、考えを会社のトップから伝えること。
そしてそれを、直属の上司含めて共有できていること。
更には直属の上司の言葉で落とし込んで行くこと。
この流れはとても大切です。
そうすることで、新入社員は
□社会に認めらる(会社での存在価値を見出す)
□会社に貢献しようとするエンゲージ力が高まる
□自発的に個人のスキルを高めていく(学び)
の循環に入っていきます。
アサヒグループホールディングスの荻田会長(現相談役)は、
会社のトップから会社が苦しい時、いいことも悪いことも社員に伝えようと決めたといいます。
トップも含め、指導者や周囲が一生懸命に関わり、人間らしい弱い部分も見せることも大切なのかもしれません。
余談ですが、日本のみならず世界的にも人気のマンガやアニメは
□ワンピース
□キングダム
などが人気ですね。主人公が負けたりもします。
ひと昔前は
□巨人の星
□アタックNO1
などスポ魂が人気でした。血の滲むような努力をし弱さをみせません。
これもまた時代の変化だと思います。
若い世代がどんなアニメや漫画に興味を持ち共感しているのかを知ること(共感)も大切です。
そして、自分たちが大切にしている考えや教えを、伝え方を変えて伝えていくのが大切なのかもしれません。
文責:河合