- ヒトナビ通信記事
2019.08.11
今月のヒトナビ通信 2019年8月 Vol46
昨今、パチンコ業界から異業種に転職する方が年々増えています。
しかし、異業種に転職された方の8割以上は、
前職で経験した(もしくは経験が長い)業界に戻ってくる傾向があります。
今回は、人の採用が難しい現状を打破するためにも、
即戦力として期待できる出戻り社員の採用施策を考えていきたいと思います。
そもそも出戻り社員を採用している会社は多いのか?
人材サービス会社のエン・ジャパン調査によると、
企業の中途採用担当者を対象に実施したところ「出戻り社員(再雇用)」の実態に関するアンケート調査したところ、「一度退職した社員を出戻りで再雇用したことがある」と回答した企業は、全体の実に72%に達したそうです。
出戻り社員を採用した企業は、なぜ採用をしたのか?
・即戦力を求めていた
・すでに人柄が分かっている
・会社のルールを一から教える必要がない
・採用コストがかからない
上記のように、自社や仕事への理解がある即戦力として主に迎えられていることがうかがえます。
また採用難から、採用コストを抑えられ、研修等が不要であることを採用理由に挙げる企業もあり、
ミスマッチの少ない効率的な採用にもつながっているようです。
出戻りしやすい環境とは
しかし現実は、退職は「縁切り」「裏切り」と捉える企業もまだ多く存在します。
出戻り希望する元社員がアプローチしてもよいのかどうかを理解していることが大切となります。
例えば、当社は出戻りOKですと会社HPで告知していても、
それは会社が一方的に伝えているだけなので、HPの告知を見て戻ってくる人数はあまり多くないと思います。
辞めた社員が戻ろうと決意するには、在職していた時の信頼できる上司または部下からのアプローチです。
出戻りするかどうかを決断するには、《誰に何を言われたか》が非常に重要となります。
元上司から食事に誘い、退職したAさんに現職の仕事の悩みなどを聞いているうちに、
「もし今の会社に不満があるんだったら、もう一度うちの会社で働いてみないか?」という言葉をかけるだけで、
会社HPの出戻りOKという告知よりも、退職したAさんが「戻ってみようかな」という気持ちになる可能性は高いかと思います。
人手不足で厳しいご時世なので、使える手段は活用し、
業界を盛り上げる仲間を増やしていきましょう!
出戻り社員が期待できずにどうしたらよいのかという企業様は、
是非お気軽にご相談下さい。
文責:河合