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2020.12.04
間もなく冬のボーナス時期がやってきますが、
コロナ禍の影響で経済が相当なダメージを追っている中、
各企業の状況から冬のボーナス事情を見ていきたいと思います。
ちなみに三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社の【2020年冬のボーナス見通し】では、
民間企業の冬のボーナスの一人あたり平均支給額は34万7,806円と予測しています。
この金額は、前年比の▲10.7%と大幅に減っており、
リーマンショックを超える減少幅になることを予測しています。
▼他業界の冬のボーナス事情
ニュースでも取り上げられていましたが、
コロナで特にダメージを受けた業界がこちらになります。
・旅行業界
・航空業界
・鉄道業界
・百貨店業界
・自動車業界
・飲食業界
上記の業界で誰もが知っている大手企業が軒並み冬のボーナスをカットすると発表していおります。
参考例
■JTB(旅行業界大手)
今年の冬のボーナスは100%カット
賞与カットの対象となった人員は、約13,000人となっており、
更に賞与カットだけではなく国内100店舗を段階的に閉鎖していく方針を発表しています。
■全日本空輸(ANA)
ANAもJTBと同じく冬のボーナスは100%カットの方針を発表しています。
コロナの影響により、国際線は前期比96%減、国内線は前期比80%減という壊滅的な影響を受けていることもあり、
賞与カットだけなく、年収ベースを3割引き下げの方針も検討しているそうです。
■JR東日本
JR東日本は、冬のボーナス3割カットの方針を発表しています。
実は、今回のコロナの影響でJR東日本は戦後最大の赤字を計上しています。
2019年の支給実績は、3.19ヶ月
2020年の支給見込は、2.2ヶ月
この状況で平均70万円のボーナスを支給することになるので、
伝統的な日本の大企業としての威厳を保った形となります。
■大丸松坂屋
大手百貨店の大丸松坂屋は、賞与50%カットで労働組合と合意をしました。
百貨店業界は、外国人旅行者の爆買いによって売り上げを保てていたが、
コロナの影響により、外国人旅行者が激減し、業界全体が売り上げ低迷したことが大きな要因となります。
▼パチンコ業界の冬のボーナス事情
パチンコ業界はというと、改正遊技機規則の施行、依存症問題対策、消費税増税、
店内原則禁煙化と逆風続きのところへ追い打ちをかけるようにコロナ禍となり、非常に厳しい状況です。
軒並みボーナスカットしている他業界と同様に今年の冬のボーナスは期待するのは難しいでしょう。
ボーナスが出るなら、まだマシ
1か月分出れば、平均的
2ヶ月分以上出るなら、かなり貰えている方
上記のように支給されるだけいいという感覚で構えていたほうが良いかと思います。
来年もどうなるか見通しが見えないですが、個で稼ぐ時代が到来している今、
会社に頼りすぎるのは非常にリスクな時代かもしれないですね。
この記事の執筆:河合
キャリアアドバイザー
企業リクルーター