- ヒトナビ通信記事
2021.05.11
経営者・人事責任者の方の為のヒトナビ通信(2021年5月号)
今回のヒトナビ通信は、
パチンコ店のほとんどが集客ツールとして利用している、LINE@の分析についてお伝えします。
2010年頃からスマートフォンが普及し始め、それと同時にTwitterやFacebookなどのSNSツールも普及しました。当時のパチンコ業界でSNSツールを使った営業活動は、ほとんどなかったと記憶しています。それがこの10年で、LINEやTwitterはどのお店も導入必須となり、店舗によってはYouTubeやInstagram、TikTokなども駆使した営業活動をされています。Googleマイビジネスも今は必須です。
SNS運用で大切なのは、発信元(店舗)を主語とした情報発信ではなく、受信元(ユーザー)を主語とした情報発信です。そのユーザーの動向や反応を知ることが出来るのが、各SNSの管理画面にある「分析ツール」です。
今回はその中でも特に利用率の高い【LINE分析】についてお伝えします。
今回の結論
【LINE@の分析を行い会議で必ず確認すべき】
私自身、パチンコ店複数社の営業会議に参加させて頂くのですが、SNSなどの集客ツールを使っているのに、会議で議題にすらあがっていません。話がでても、今の友だち数の数や、次に配信する内容といった話で【分析】はほとんどされていません。
なぜLINEは無料で分析ツールを管理画面に追加しているのでしょうか。それはWEB戦略を行うにあたって仮説を立てるために重要だからです。
LINE@の分析項目
LINEの管理画面にある分析ツールでは以下の事が確認できます。
【LINE分析項目】
・友だち数増減
・ターゲットリーチ数増減
・ブロック数(率)増減
・男女比
・年齢
・地域
・友だち追加経路
・プロフィール閲覧数
・応答数
・配信メッセージ開封数(率)
・配信メッセージ内のテキストと画像の閲覧数
・タイムライン投稿へのアクション数
さて、この中で自店のパチンコ店ではどれくらいの項目を把握し、分析に活用していますでしょうか。
見るべき3つの項目
色々な見方ができますが、私個人的には3つを特に重要と考え数字を追うようにしています。
・ターゲットリーチ数
・メッセージ開封数
・メッセージインプレッション数
この3つを重要視しているのは、冒頭にもお伝えしましたが、店舗目線ではなくユーザー目線で見たときに重要な指標だからです。
ターゲットリーチ数とは、【友だち数ーブロック数】です。つまり2000人友だちがいてもブロックが1500人であれば、実際にメッセージを送って届いているユーザーは500人しかいないという事です。
次に、開封数(率)ですが、配信したメッセージをどれくらいのユーザーが開いたかです。上記500名にメッセージが配信できても開封数が200名であれば、残り300名は「トーク画面を開かずに既読or非表示or削除or無視をしたということです。
最後にメッセージインプレッション数ですが、配信したメッセージがどれくらい閲覧されたかです。表示回数がテキスト200回、画像400回という場合は、200名が配信メッセ―ジを開いて、テキストは平均1回は閲覧し、画像は2回トーク画面を開いて見たと言えます。つまり、ユーザーにとって有益な情報だっと言えます。
反対に、200人がトーク画面を開いて、テキスト100回、画像200回の場合は、トーク画面だけ開いてテキストを読まずにすぐ閉じたということです。つまり「ただ開いただけ」ということです。
如何でしょうか、この3つを毎回管理者が数字を追って、会議で分析するだけで、
・いつの配信がいいのか 例)朝7時配信
・どんな配信がいいのか 例)新台入替
・どのターゲットに配信するのがいいのか 例)前回のリニューアルオープンに反応したユーザー限定
といった戦略を組み立てることができます。実際私が参加するパチンコ店の営業会議では、ターゲットを決めて、20代~40代の○○地域で前回の海の新台告知のメッセージを開いたユーザーにだけターゲット配信をするというような事を行っています。このあたりはテクニック的な内容になりますので今回は割愛致します。
是非、蓄積された自店のデータを早速分析されてみては如何でしょうか。
まとめ
・LINE集客をしているのであれば分析は必須
・特にターゲットリーチ、開封数、表示回数の3つを意識すること
・分析結果をもとに、【いつ・どのタイミングで・どのターゲットに・何を配信するか】決めることができる
今回の内容についてや、お問合せは↓
パチンコ店繁盛店の為のGoogleマイビジネス・LINE運用・Twitter・Instagram・yahoo広告・Google広告に関するブログはこちらにまとめています。
齋藤裕樹
2009年から転職支援サイトの管理運営全てを任され、広告運用代理店に何度もだまされました。自分に知識がない事を痛感し、2010年からWeb広告の重要性を感じ、GoogleやYahooへ学習時間を投資しました。Googleについては700時間以上を費やしGoogle認定アナリティクス個人認定資格(GAIQ)やAdWords認定資格も取得し、運用実績も認められ、運用・費用・資格保有など全ての規定要件などを満たした企業だけに与えられる「Google Partner」に認定されました。